スティぺ・ミオシッチ VS フランシス・ガヌー Ⅱ
(引用元:Francis Ngannou of Cameroon punches Stipe Miocic in their UFC... ニュース写真 - Getty Images)
○結果
「ガヌーKO勝利」2R52秒
(参考ページ)
スティペ・ミオシッチ vs. フランシス・ガヌー | UFC JAPAN
UFCヘビー級タイトルマッチ、抜群の安定感をもつミオシッチ王者と、最恐ガヌー挑戦者が対戦し、ヘビー級らしい派手なKOで挑戦者ガヌー選手が勝利し王者を勝ち取りました!
再戦でもあり、前回は判定負けだったガヌー選手が、見事リベンジを果たした試合でもありました。
新王者にとって全てが嬉しい結果に違いありません。
久しぶりにヘビー級らしいヘビー級王者誕生です!
ここ最近の試合では拳をぶん回して、1R1分足らずの試合で相手をボコボコにしてきたガヌー選手ですが、今回はシャープな打撃を魅せて、冷静にKOしました。
最初から冷静な立ち上がりだったので、逆にそれが不気味でした。
ミオシッチ選手もガンガン攻めるタイプでは無いため、距離をとって様子見。カウンターを狙っているようにも見えました。
なので、いつ試合が終わってもおかしくない緊張感がぷんぷんでした。
そんな中、右フックやクリンチ時の打撃がえぐい迫力でミオシッチ選手をとらえはじめました。
しかし、ミオシッチ選手は効いた素振りを見せません。「あれもらってケロッとした感じ、、やっぱ王者はタフやな。。」と私は驚きでした。
打撃をヒットさせたのはガヌー選手だったので1Rのポイントは当然ガヌー選手でしたが、常に冷静な様子がいつ試合を変えてもおかしくない気がして、まだまだ緊張感を残したまま2Rを迎えました。
再び落ち着いた駆け引きの中で、ついにガヌー選手の右ストレート左ジャブの左がミオシッチ選手をとらえグラつかせます!
当然攻め立てるガヌー選手ですが、そんな中でも冷静さを忘れていないように見えるミオシッチ選手。
立ち上がり、追ってくるガヌー選手へ、やはり狙っていたカウンターの右ストレートを打ち込み、動きを一瞬だけ止めました。
それ見て逆にミオシッチ選手がワンツーを打ち込もうとしたその瞬間!
カウンターが全然効いていなかったガヌー選手の左フックがワンとツーの間のタイミングでアゴをとらえ、ミオシッチ選手は真後ろへなぎ倒されてしまいました。
もう決まったように見えましたが、念のため、右の鉄槌を打ち込んで試合終了となりました。
最後の左フックの瞬間!
(引用元:Francis Ngannou of Cameroon and Stipe Miocic trade punches in their... ニュース写真 - Getty Images)
対策完璧だったのか入場時にとても落ち着いていたミオシッチ選手を見て「ミオシッチこりゃ勝つかな」と私は思ったのですが、予想は外れてしまいました。
実際勝てる見込みは十分だったのでしょうが、ガヌー選手の成長と勢いがそれ以上だったのです。
交代の激しいUFCヘビー級王者の最多防衛記録(それでも3回!)を保持し、再度王者に返り咲くなど、比較的長く王者に君臨していましたが、今回現れた壁はかなり高いでしょう。
第3戦のラバーマッチも全然あるでしょうが、今のガヌー選手の強さは誰が見ても異常なので、私はガヌー選手が勝ち越すと見ています。
ただ、対応力素晴らしいのは間違いないので、UFCヘビー級防衛3回という新記録をつくったガヌー第1戦目のように、総合力を存分に活かしてどう立ち向かうのか楽しみです。
そして、新王者となった最恐ガヌー選手。
勝利後インタビューでもナイスガイですし、貧しい環境から自分の意思を持って育ってきたストーリーもあるので、誰もが好感が持てるでしょう。
また、周りのセコンド陣は超イカつくて、試合でも暴れることができるので、好感度は高いけど恐い、っていうキャラになっているのも興味深いですね。
暴れるだけでなく、確かな打撃スキルもしっかり身につけていっているので、これは更なるUFCヘビー級長期王者の誕生となるかもしれません。
一つ、気になるとしたら、34歳という年齢。まあ、今は30超えてもバリバリが多いですから、なんとも言えないところではありますが。
とりあえず、ジョンジョーンズ選手が早速挑発していたので、ボッコボコにしてやってほしいと願っています笑。
以上。
しかしブルースバッファーさんの観客いなくても変わらない気合入ったアナウンスからは、どんな会場でも試合のように変えてやる!というエネルギーを感じますね!
見ているこっちも気持ち変わります。プロですね!
ではでは。