ジャーボンテイ・デービス VS ユリオルキス・ガンボア
(引用元:ライト級進出のデイビス 明後日ガンボアと決定戦 | Boxing News(ボクシングニュース))
◯結果
・「デービスKO勝利」12R1分17秒
・インディー採点(11Rまで)
(フルマークでした。)
試合をご覧になった方、ご覧になってなくても両選手のことを知っている方ならわかると思いますが、この両選手はとても似ています。
身長リーチから始まり(身長は166㎝で同じ)、スタイルもスピードを活かしたボクサーファイター型だからです。
インディーは以下の2年前のブログの時からそれは感じていました。
しかし、タイトルにもある通り、両選手には主に3つ違うところがあります。
今回この違いのうち特に最初2つが両選手の差として試合に影響していました。
まずは、「新」と「旧」。
もちろん新がデービス選手、旧がガンボア選手なので、今回は新旧対決でした。
年齢が25歳と38歳なので13歳差があり、スタイルが似ているので、当然そう見られるわけです。
勢いとスピードの面で影響があり、最も重要な差として挙がる違いでしょう。
次に、「柔」と「剛」。
前者がデービス選手、後者がガンボア選手です。
スピードがある両選手でも持っている速さの質は少し違います。
僕はいつも速さの質はざっくり分けて「回転の速さ」と「瞬間の速さ」があると言っているのですが、そうすると回転の方は両選手同じ、瞬間の方はデービス選手が上、となるでしょう。
回転の速さが目立つ選手は固さを感じます。ガンボア選手だけでなく、リナレス選手やカーン選手もそうです。
一方、瞬間の速さの方が目立つ選手は、柔らかさを持ち合わせている印象です。メイウェザー選手なんかがそうです。
デービス選手は瞬間のスピードをベースに、攻めるときに回転のスピードが増していく選手なので、両方兼ね備えているというヤバい選手なのですが、固さより柔らかさの印象があります。
柔らかさのある選手は打たれ強いと思っています。ダメージをある程度身体で流してしまうからです。
逆に固さのある選手は、攻撃力が目立ったりコンビネーションが鮮やかだったりするのですが、打たれ弱い選手が多い気がします。攻めに行く姿勢になりきってるせいかもしれません。なので「剛」と呼んでも違和感は無いはずです。
今回の試合では、デービス選手のパンチが強力だったからガンボア選手が倒れ、ガンボア選手の足が本調子でなかったからデービス選手は効かなかった、とも言えるでしょうが、元々の打たれ強さの違いも影響しているのではないでしょうか。
最後の「左」か「右」かについては、特に言うことはありません笑。
両選手の似てるけど違うなーってところを素直に感じただけです。
ここに有利不利の差は無いでしょう。
以上のような違いが結果として現れた試合だったと思います。
終始、デービス選手が圧倒しました。
しかも最後はちゃんとKO勝利にしてしまうのがスターの証です。
狙ったパンチ、同じパンチやリズムの繰り返しでKOできるのも、観客をさらに惹きつけ、アート的な面も感じさせます。
多くの人がおっしゃる通り、センスの塊だと僕も思います。
しかも、12R強いパンチを出せるスタミナ、相手の速いパンチに対して頻繁に当てるカウンターが見られたため、初めて僕もロマチェンコ選手を倒せる可能性が高い唯一の現役選手だと確信しました。
正直、メディアがよく言ってるロマチェンコ選手を倒せるほどの選手ではないだろうと思っていたインディーでしたが、それもこの試合でガラッと印象が変わりましたね。スピードのある選手との試合が見れてとてもよかったです。
ロマチェンコ選手は、対戦相手に困っているでしょうから、十分実現可能な試合だと思います。まあ、デービス選手の所属するメイウェザー陣営が慎重になりそうですが。。
あー、クロフォード選手がライト級時代に見たかったなー、、!
以上。
3月は面白い世界戦は無さそうだなー。
ではでは。