2019年ももう終わりですね。
2019年のボクシングは超ビッグマッチという試合はありませんでしたが、プチビッグマッチは数多く開催された気がします。
そんな中から、インディーが思うベストマッチランキング、ベストKO、MVPなどなどをご紹介したいと思います。
キーワードは、「予想外がずらり!」です。
- インディーが選ぶ、ボクシングベストマッチランキング2019 TOP6!
- インディーが選ぶ、2019年ベストKO賞
- インディーが選ぶ、2019年ベストラウンド賞
- インディーが選ぶ、2019年MVP賞
- 2019年のボクシングについての感想
- 2020年のボクシングへの期待
インディーが選ぶ、ボクシングベストマッチランキング2019 TOP6!
※2019/12/18時点の内容です。
第1位 村田諒太VSブラントⅡ
僕の中で一番印象に残っている試合です!
会場で見てたので余計に印象深いです。
僕含め、不利予想が多い中、それを覆した村田選手に多くのボクシングファンが感動したこの試合。
その時の感想は、以下の記事に詳しく書いています。
しかし振り返ってみても、やはりこういう試合は語るより感じるのが一番だと思いましたね。しかも「その時に」「生で」。
感じた感動のレベルが変わりますし、どうしても言葉じゃ伝わらないからです。
今回は自分の当時の心境もじっくり思い返してみて、1位にさせていただきました。
第2位 サーマンVSパッキャオ
この試合も予想外な試合の一つです。
当時、試合開始までサーマン選手をウェルター級トップの1名だと思っていたので、今のパッキャオ選手なんかが勝てる訳ないと思っていました。
それが1Rにパッキャオ選手の方がダウンを奪い、さらに攻め続けて、10Rに勝利を決定づけるボディブローまで与えて悶絶させたのですから、予想外も予想外でしたね。
パッキャオ選手の新たな強さを確信させられた試合でした。
要所要所でサーマン選手の追い上げもあって最後まで飽きない試合でした。
第3位 カネロVSコバレフ
3位はカネロ選手が4階級目を制覇した試合です。
ある意味予想通りの試合でしたが、本当にそうなったことには驚きでした。
だって、頭1つぐらい身長差があって、急に7キロも重い階級に上げて、そのトップ王者にいきなり挑んで勝利したのですから。
もし自分がカネロ選手になれるとしたら、同じことできません。。
実力、そして、挑戦する勇気を感じ、スターたる所以を感じた一戦でした。
第4位 ジョシュアVSルイス Ⅰ
おそらく世界中のボクシングメディアが年間アップセット試合に選ぶ試合でしょう。
当時の僕は、ジョシュア選手がどう勝つのかってことぐらいしか頭になかったので、試合のこと自体ほとんど気にしていませんでした。
なので、何気なくニュースを開いた時この結果を見てしまったので、超驚きました。リアルタイムで見てたら、驚きでもっとこの順位は上だったかもしれません。
しかしその後のダイレクトリマッチでは、無事リベンジを果たしたジョシュア選手。
【とりあえず速報感想】アンソニー・ジョシュアVSアンディ・ルイスⅡ(再戦) - インディーは考えた!
残念ながらルイス選手が望むラバーマッチの実現は、今のライバル多きヘビー級では難しいでしょうが、トップ戦線に少しは名前を残せているはずです。
今一番熱いヘビー級の勢いを加速させる驚きの1戦でした。
第5位 スペンスVSポーター
この試合は、ポーター選手が予想以上に善戦したことろが意外でした。
スプリット判定になるぐらい最後までわからない試合展開でとても面白かったです。
打たれたら打ち返すという展開がずーっと続き、目が離せませんでした。
勝敗を決めたのは、スペンス選手が11Rにダウンを奪った左フックでした。あれはまれに見る最高精度のパンチでした。
もらった直後のポーター選手とても悔しそうな表情でした。そりゃそうです。結果的にそのダウンのポイントが影響していたのですから。
最後の最後に決めるスペンス選手の勝負強さにもあっぱれでした。
第6位 井上尚弥VSドネア
最後は日本中を興奮させた1戦です。
まあ、この試合も村田選手のリベンジマッチ同様に、特に文章で語る必要がないぐらい素晴らしい試合でした。
現地でも見させていただきましたしね!
村田VSブラントと少し違うのは、素晴らしい技術戦でもあったため、語れるべきところも多かったというところ。
試合後でも多くのメディアが取り上げ続け、精神面での駆け引きも詳細になって素晴らしい試合でした。
インディーが選ぶ、2019年ベストKO賞
11/24「ワイルダーVSオルティスⅡ」7R2分50秒あたりの右ストレート
(引用元:Deontay Wilder knocks out Luis Ortiz in the seventh round of their... ニュース写真 - Getty Images)
上の写真はその時のパンチです。
ベストマッチランキングには入っていない試合からの選出ではありますが、一番素晴らしいKOだったと思います。
試合中6Rまでいつものワイルダー選手らしからぬ手数の少なさが続いており狙っている感だけが漂う静かな空気の中、徐々に手数を増やし始めたなーと思っていた中での、右ストレート1発!
試合後のインタビューでこれは狙っていたパンチであることも判明し、緻密に計算されたテクニカルな面も感じさせるKOでした。
インディーが選ぶ、2019年ベストラウンド賞
6/2「ジョシュアVSルイス Ⅰ」3R
(引用元:Andy Ruiz Jr punches Anthony Joshua after their IBF/WBA/WBO... ニュース写真 - Getty Images)
倒し倒されのベストラウンドはこれで間違い無いでしょう!
最初にジョシュア選手がルイス選手を左フックで倒し、「やっと当てたか。このまま終わるか?」ってところに、まさかの逆転ダウンを奪い返したルイス選手。さらにもう1度ダウンを奪った衝撃のラウンドでした。
この試合の全てを物語っているといっても過言では無い、誰もが驚いた3分間でした。
やるの?やらんの?どっち!?/ボクシング感想(アンソニー・ジョシュアVSアンディ・ルイス) - インディーは考えた!
インディーが選ぶ、2019年MVP賞
”アジアの英雄” マニー・パッキャオ
(引用元:LAS VEGAS, NEVADA - JULY 20. Manny Pacquiao waves to his fans after... ニュース写真 - Getty Images)
井上尚弥選手とかなり迷いましたが、ここにきての成り上がりと、上がり幅を見て、パッキャオ選手にさせていただきました!
サーマン選手ブローナー選手というウェルター級の人気実力者2名に勝てるとは思っていなかったインディーとしては、予想外な結果に驚きがいっぱいでした。
実力を過小評価していたということですね。。すみません。
今のパッキャオ選手には、昔のアグレッシブさとスピードの代わりに、経験による戦略や対応力があります。
そのせいで、僕の中でのパックマンはもう昔と別の存在になっています。もちろん良い意味で。今まで見たことない強者が出てきたような感覚です。
同じアジア人として今後の激戦区ウェルター級での再活躍が楽しみです。
意外なことが3つ。/ボクシング感想(パッキャオVSブローナー) - インディーは考えた!
明暗分ける、いろいろな”OneTime”/ボクシング感想(キース・サーマンVSマニー・パッキャオ) - インディーは考えた!
2019年のボクシングについての感想
・プロボクシングについて
書いてきた通り、注目された試合には予想外の内容、結果が多かったというのが第一の感想です。
そして第二は、昨年よりも激戦階級での勢力図がわかりやすくなってきたということです。
特にウェルター級に関してはかなりスッキリしてきました。
トップ2にクロフォード選手、スペンス選手。それを追うパッキャオ選手。そして、その3選手に敗北した他の人気選手たちがPBC傘下で盛り上げているという構図です。
クロフォード選手かスペンス選手が対決すればウェルター級トップがわかるようになってきたとも言えます。
それにはやはりパッキャオ選手がサーマン選手に勝ったというのが大きいですね。
他にも、クロフォード選手やスペンス選手が確実に大差の勝利を見せつけていることが挙げられます。
ヘビー級に関しては、まだウシク選手が参戦し始めたばかりでルイス選手もこれから食らいつけるかもしれないので、もう少し変わるかもしれませんが、それでもワイルダー選手、フューリー選手、ジョシュア選手が昨年同様トップ3なのは間違いありません。
2019年の3選手の試合結果を見てもそれがはっきりしてます。
その他の階級でも、ミドルあたりはカネロ選手の独走状態ですし、意外に盛り上がってきている軽量級は井上尚弥選手が周りをかき回しつつある状況なので、完全にまとまってはいないもののある程度構図は整理されてきています。
かつ、盛り上がりそうな予感もプンプンです。
盛り上がりに欠けるのは、ライト級やクルーザー級、最軽量級あたりですね。トップのロマチェンコ選手なんかがいても盛り上がるとは思えず、ここはまだなかなか変わる予感がしません。。
・アマチュアボクシングについて
いよいよ来年は東京五輪!
ということで、アマチュアボクシング界も徐々に注目されてきた1年だったように感じます。
特に全日本選手権は、熱い試合ばかりでした。
優勝した五輪対象階級の6名のうち4名が五輪出場となるらしいのですが、今後の国際大会の結果次第では6名全員が出場を確定できるそうです。
試合見てると全員が五輪で活躍できると思ったので、是非全員出場で活躍して欲しいところですね!
2020年のボクシングへの期待
・世界のプロボクシング
統一戦、それ一択です。
そろそろ階級最強を決めて行ってほしいということですよ!
先ほども述べましたが、ある程度階級の構図が整理されてきたのでじゃんじゃん行ってほしいです。
当然、ヘビー級、ウェルター級には要注目ですが、どちらかといえば、ヘビー級の盛り上がりの方が期待できるでしょう。
逆に、すでにそれを達成しているカネロ選手やロマチェンコ選手は、今後の相手に悩みまくりですね。どう解決していくのか、戦略面でそこは注目です。
・日本のプロボクシング
それはもう、井上選手がどこまでライバルたちを返り討ちにしていくかがポイントです。
村田選手が復活したので、そこも目が離せませんね。
最近は日本人選手の海外進出が目立ってきたので、確実に海外での試合が増える井上選手、村田選手を中心に、海外での日本人ボクサー評価も気になるところです。
・エンターテイメントとしてのボクシング
最近、僕個人的にボクシング、格闘技の興業面に注目することが増えました。
現地観戦したり、様々な動画コンテンツサービスが増えたりしてきたからです。
日本人ボクサーが続々と海外での試合を増やしていることからも、日本国内での興業やメディアのあり方は確実に変わっていくでしょう。
見る人がいて、価値を感じるから、殴り合いにもお金が発生するわけです。
そして僕はそれにお金を払いたいと思っている一人で、そんな人がいっぱい増えたらなーと思っています。
このどんどん変化が起こり続けていく中、日本の格闘技は盛り上がるのかどうか、というビジネス的な面でも注目していきたいと思いましたとさ。
・東京五輪開催!
個人的にはここに一番期待しています!
ぜひ金メダル取ってください!
(引用元:東京2020大会エンブレム|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)
以上。
せっかくだからトップ「7」にすればよかったかな。笑
もしかしたら年末の日本人の試合が急遽ランキング追加されるかもですね。
ではでは。