前回は、産卵材から割り出した幼虫を発酵マットに移したところまで。
今回からはいよいよその幼虫たちを菌糸ビンへ投入していきます!
まずは、その菌糸ビンを購入しなければなりません。
なので、発酵マットに移してすぐ、いつものクワガタ村に向かいました。
そこでインディーは改めてクワガタ村の店長、いや村長から、いろいろなアドバイスを受けました。
自分だけで進んでやってみてからクワガタ村に行くのは初めてだったので、進行状況を報告するのが楽しみでしたし、どんなアドバイスを得られるのかドキドキでした。
そして、案の定、自分でやってみたことに対しての反省点がいっぱいで、今まで以上に勉強になるお話を聞かせていただいたのでした。
どう勉強になったのか伝えにくいので、その一部の会話を似たような感じでお伝えします。
※以下、クワガタ村にて
インディー「こんにちは!菌糸ビン買いに来ました。」
クワガタ村店長(以下、村長)「おお!インディーくん、久しぶり!菌糸ビンね。無事産まれた?」
インディー「(お、名前覚えてくださってる!!。)あ、産まれましたー!割り出したらけっこういて、もう一つの材も割ったら、15匹ぐらいはいそうです。」
村長「おおー、うまくいったねー!次は菌糸ビン入れる時やね。どれぐらいいる?」
インディー「んー、15本ぐらいにしておきます。ゼリーも一緒に買います。」
村長「オッケー。じゃあゼリーも一緒に入れとくね。」
(といって、袋に商品を入れてもらっていたので、今の状況も念のため報告することに。)
インディー「あ、そういえば、一応発酵マットを買って今そこに幼虫とか卵とか入れてますけど、マットってAmazonで買ったのとかでいいですよね?」
(ここで、軽い相槌くらいが帰ってくると思って言ったインディーだったのですが、意外にも村長が少し疑念の表情を浮かべて答えたのです。)
村長「え?そんなことやったの?発酵マットって高くなかった?」
インディー「はい。安くはなかったです。以前購入した成虫マットよりは全然高いです。」
村長「やろ!?あんなんやらんでいいよ!笑。幼虫は割り出したらすぐ菌糸ビンに入れた方が絶対いい。そっちの方が大きくなる。誰が発酵マットに入れる商売なんか考えついたんやろ。まあ買ってしまったら仕方ないから、使ってみるだけ使いばいいよ。」
インディー「そ、そうだったんですね。。でも、取り出して1週間ぐらい様子見た方がいいって本とかネットには書いてましたし、今の僕の状態みたいに中途半端で卵も多い状態やと発酵マットの中の方がいいのかと思ったのですが。」
村長「そんなの気にせんでいいよ。幼虫ならすぐ菌糸ビン入れていい。割り出した後に卵がむき出しになったいても、その上からマットをバサッて被せば問題なし。マットも普通の成虫用のもので十分。」
インディー「そんなんでいいんですね!」
村長「そう。そしたら、またマットの中から幼虫が見つかることもある。ただ、割った材を元に戻さんようにだけは気をつけてね。当然やけど、卵と幼虫が潰れるから。」
(やっぱ、、プロは違う。。この際あと少し気になることも聞いとこう。)
インディー「メスも取り出しといた方がいいですか?」
村長「うん。」
インディー「温度とか湿度は、、?」
村長「暑すぎず、涼しいとこがいいかな。でもまあ、そこまで気にせんでいいよ笑。ある程度高温多湿でないならOK。」
インディー「安心したっす。ちなみに、見つかって発酵マットに移した卵って、マット被せずむき出しでもいいんですか?」
村長「んー、まあマット被せといた方が産まれやすいかな。湿度とかね。でも、産まれんことはないよ。僕なんか前、卵を手のひらにのせてずーっと見とったらそのまま幼虫になったことあったよ笑。産まれそうやなーと思っとったら、お!ホントに産まれた!みたいな。そしてすぐ菌糸ビンに入れた。」
インディー「なんと!!そんなことあるんですね。いろいろありがとうございます。では、お会計を、、」
といった感じで、入店からお会計まで進みました。
ビン種類はPPボトル、大きさは中ぐらいの3令幼虫ぐらいは入りそうなサイズ(本にはMビンと記載のサイズ)です。
お会計までいろいろ質問しましたが、やっぱプロのアドバイスはとても参考になりました。
改めて行って聞いてよかったです。
自分で勝手に進めると、やらなくていいこともいろいろやっちゃうんでいろいろと反省点もありますが、逆にやってないとこういう発見や会話が生まれないので、結果的にはやってみてから行くのがよかったなって思いました。
さて、菌糸ビンを揃えたところで、次は実際に菌糸ビンに投入する時です。
家に帰ってさっそくそこらへんのチラシ(Timezカーシェア関係のやつです。ごめんなさい!)を広げて、幼虫が入ってる発酵マットを用意して、取り出すなどに使用するスプーンを用意してとりかかってみました。
幼虫を菌糸ビンへ投入
<期間:7/2〜7/22(実行日は7/2,11,22の3日)>
基本的には、「みんなのオオクワガタ」(インディーが参考にしているオオクワガタの飼育本。今後「本」と書いているときは基本この本のこと。)の手順に従って、投入しました。
「手順に従って」とは言っても、ただ取り出した生きている幼虫を、菌糸ビンの中に入れるだけです笑。
強いて加えるなら、幼虫が潜りやすいように、スプーンなどで幼虫のサイズより大きな穴をあけてあげると良いってことぐらいですかね。
しかし、割り出したばかりの幼虫は1令サイズでとても小さいことがほとんどで、最初から菌糸ビンの真ん中に穴が空いてるものもあるので、何もせずそこに投入するだけで問題無いでしょう。穴が空いてなければ、スプーンで少しほじって入れるだけです。(産まれてすぐぐらいの小さいのだったら穴を開けた方がいいでしょう。)
幼虫と菌糸ビンが合わない時もあるらしいですが、これもそこまで気にしなくていいでしょう。クワガタ村村長も気にしなくていいと言っていましたし、僕も実際14匹の幼虫をそれぞれ菌糸ビンに投入したのですが、1週間経って、菌糸ビンが合わずに潜らないのは一つもありませんでした。
また、割り出したり発酵マットから取り出したりした際の、周りの材の食べたあとやマットを一緒に入れた方が良いって説明もありましたが、それも気にせず投入して良いでしょう。
まあ、とりあえず細かいことは気にせず、菌糸ビンに放り込んどけってことですね!笑
特に意識しなくても、菌糸ビンを入れ替える時、幼虫が大きければ、そりゃほじって穴あけて投入しようって思いますしね。普通にやってて違和感があれば上のことを意識するってぐらいでいいと思います。
とはいっても、それは僕が菌糸ビンへの投入を一通り終え、少しは慣れた現在に、ブログを書いているから言えること。
インディーも最初に菌糸ビンに入れる時は、本に書かれてたことめっちゃ気にしながらやってました笑。
だからこそいろいろ気にするのは無駄だって思ったので、別に細かく注意してやりたければやれば良いということで、最初はしたいこと自由にやればいい思います。初めての人なんかは特に。
ちなみに、ホントにこだわりたい人は、ビンの種類(ガラス製やポリビン)、大きさ、菌糸の種類、ベースとなるマット、添加剤などを調整して、いろいろな菌糸ビンを選んだり、つくったりできるそうなので、試してみてください。
更には、菌糸ビンを使わない、発酵マット飼育や材飼育などもあるそうですよ。
しかし、まあここまでいけば、若干プロの領域だと思いますし、このブログを読んでる方はそんなに上級者の方はいないはず(だって「はじめてのオオクワガタ」ってタイトルでやってますから!)なので、そこまでこだわれるんだよってのを知ってていただければ十分です。
さて。
手順に関しての僕の考えも踏まえてしまったので、前置きが長くなりましたが、さっそく菌糸ビンに投入した様子をお伝えしていきましょう。
僕は1回で一気に菌糸ビンに取り出した幼虫全てを投入したのではなく、以下の3回に分けて投入しました。
3回の時期に分けたのに理由はありません。準備や自分の時間、体力など、たまたまそうなっただけです。
①発酵マットから菌糸ビンへ(3匹)
②「割り出し途中だった産卵材」の割り出し後すぐに菌糸ビンへ(4匹)
③「手をつけたことがない産卵材」の割り出し後すぐに菌糸ビンへ(7匹)
結果的に、1つの産卵材から7匹の幼虫を割り出せたことになります。
割り出した後の材も捨てずにそのままマットの上に放置しているので、まだまだそこら辺から見つかりそうですけどね。(というか、ブログを書いてる現在、幼虫が木をかじる音が聞こえてきますので絶対います笑)
ということで、①から③の順にその様子を説明していきます。
①発酵マットから菌糸ビンへ(3匹)
<実行日:7/2>
これが人生初の菌糸ビンへの投入なので、かなり不器用にいろいろやりました笑。
ここでは発酵マットにいる幼虫を菌糸ビンに投入しました。
発酵マットは5つ。前回の記事で移したものです。幼虫を入れたものが2つ、卵を入れたものが3つです。
まずは幼虫を入れていた発酵マットから。
菌糸ビンのフタを開け、幼虫を埋める穴を開けました。
ちなみに、菌糸ビンの中の匂いを嗅ぎましたが、かなり独特ですね。。あんまりいいものではありませんでした。。
次に、発酵マットから、幼虫を取り出します。
が、インディーは思いました。
「はて。どうやって取り出そうか?」と。
スプーンで下手にあさって、幼虫を気づつけても嫌だし、土をひっくり返すのも後処理めんどいし、、どうしようかと。
んで、結局、チラシの上にそーっと土をひっくり返して、幼虫を取り出しました。
結構底の方にいました。
お!?
発見です!
材ではなく発酵マットを食べたせいか、幼虫の中身が黒いです。
ちゃんと生きとるやん!と安心した僕は、スプーンでそーっと取り出して、菌糸ビンに投入しました。
この時は、ご丁寧になんとなく周りの発酵マットも少し入れてあげていました笑。
幼虫はうねうねしながら、潜っていこうとしていました。数時間後確認した時には見えなくなっていました。
その後、フタをして完了です。
一応、投入した日付と番号も紙に書いておきました。
本来はラベルみたいなのを貼り、クワガタの種類や産地、サイズ、重さなどを記した方がいいそうですが、僕はオオクワだけしか飼育しておらず、まだ一度も羽化させたこともないので、そこまで気にせず必要最小限を記しました。
(2本目以降は紙の用意すらもめんどくさくなったので、フタに直接ペンで書きました笑。)
ひっくり返したチラシの上の不要の発酵マットは、チラシを利用してこぼさないようにコップに戻して処分しました。
残りの4つの発酵マットも同様に、発酵マットをひっくり返して幼虫を探しました。
しかし、元々卵だけを入れていた3つのうち、2つからは何も発見できませんでした。幼虫なら見つかるはずなので、おそらくまだ卵だったということでしょうか。
結構探したのですが見つからず、なんかめんどくさくなったので、その発酵マットごと割った後の産卵材ともう1つの産卵材を入れていた飼育ケースに、放り込んでおきました笑。もしかしたら、そこから後日何か生まれるかもしれないと思って、期待して待つことに切り替えました。
初めて菌糸ビンに投入してみましたが、投入自体はとても簡単ですね。
それよりも、発酵マットから取り出す時が、超めんどくさかったです。マジで。後片付けめんどくさいし、探すの疲れるし。
そういうことになるから、やっぱ発酵マットは経由せず、割り出したら直接菌糸ビンへ投入した方がいいなってより思うようになりました。
②「割り出し途中だった産卵材」の割り出し後すぐに菌糸ビンへ(4匹)
<実行日:7/11>
発酵マットに移した時(7/1時点)の初めて割り出した幼虫たちはまだ小さかった気がしたので、7月下旬ぐらいまで待とうと思っていたのですが、ある日、材の中から幼虫たちが木をかじる音がめちゃめちゃ聞こえてきたので、「もうこれ十分な大きさやない!?」って思ったインディーは、即割り出すことにしました。
(その時の音は後ほどYouTubeにでもUPする予定です。)
手で割れたので、手で表面の方から割っていきました。
すると、やはり、、
いました。
しかし「思ってたよりも小さいな」「もっと大きいのがいるはず!」と思ったインディーは、中心近くから思いっきりガバッといってみました。
するとやはり!
いました。
僕がみたクワガタの幼虫で一番大きいサイズが2匹も!!
なんか自分たちの空間作っちゃってました。。
しかも1匹はやたら元気だったので、自らのアゴの力を利用して菌糸ビンまで運んでみることにしました。
でもそれはさすがに難しそうだったので、結局スプーンで運びました。
そんな感じで4匹発見できたので、それぞれ投入しました。
ビンへの記録は①の時にも書いた通り、フタに直接日付と番号だけにしときました笑。
ちなみに、材は全て割り出した訳ではなく、中心から半径3センチぐらいの部分は残したままにしています。
手で割るには固すぎたからです笑。
手で割るのって楽しいですが、指が超痛くなるので、時々の休憩が必要です。
後半もげそうになってきて、最後中心部分だけ残ったので後日に持ち越しです。たぶんそこにもまだいるでしょうからね。
③「手をつけたことがない産卵材」の割り出し後すぐに菌糸ビンへ(7匹)
<実行日:7/22>
②の時と同様、この「手をつけたことがない産卵材」からもかなり音がしてきたので、ここらで割り出してみることにしました。
過去3回割り出したことから、割り出しには慣れてしまったインディー。(ちょっと余裕が出てきて調子乗ってます。。)
得意の素手で、じゃんじゃか木を割り出して見つけては、菌糸ビンに投入していきました。
この時ぐらいから初めて、菌糸ビンに何もせず入れるてみるようになりました。
難なく潜って見えなくなっていったので大丈夫でしょう。
また、キレイに割れるようにもなったせいか、幼虫が材を食い回っていった跡も見ることができました。
この跡のことはなんと呼ぶんでしょうね。
食いカス?フン?
よくわかりませんが、とりあえず初めて見たものだったので思わず関心しました。
この材も、中心から半径3センチぐらいの部分だけを後回しにしました。
理由も同様。固すぎて、指がもげそうになったからです。
でもたぶんこの中にもいるでしょう。
③では、合計で7匹発見できました。
よって、①②の時の菌糸ビンと合わせて、保管しているのは14本になりました。
以上①②③が、僕が菌糸ビンに投入した様子の記録です。
本には20〜30の幼虫や卵が見つかれば上出来と書いていたので、14匹しか発見できていないインディーはまだまだ未熟者。もっといろいろ学びます。
ちなみに、幼虫は飼育ケースに残している割った後の産卵材の中からもう少し見つかるでしょう。
そこからずっとゴリゴリ音がしていますからね笑。
いるのはいます。ただ取り出すのが、難しいんですよ。
こんだけいろいろ木屑があるので、下手すると幼虫を傷つけそうだからです。見つけるときは気合いが必要です。
残していた材の中心部分2つ(写真中の目立つ2本)にいそうですが、なにぶんそれが固くてですね。。
まず手じゃ無理です。1回目の時に使ったフォークも無理でした。
なので、後日ペンチでも買ってきて、割り出す予定です。
ちなみにですが、これ産卵材の水分が足りてないからかなーとも思っています。中心付近の材は触ると明らかに乾いてましたし、乾いているから幼虫がかじる音が余計聞こえてくるのかもしれないという考えです。
勝手にそう思った僕は、一応少量の水をかけておきました笑。
たぶん問題は無いはず!
はい!幼虫が生まれてから、菌糸ビンへ投入したところまでの記録は以上です。
今後は、約2ヶ月後の9月中旬ぐらいにまた、ビンを入れ替えて、そのまた2ヶ月後ぐらいにまた様子見て入れ替えるか何かするか、という風になっていきますので、クワガタ系の更新頻度は、またさらにグッと低くなるでしょう!笑
いやしかし、ここまででも、意外と長文になってしまいました。写真付きなので、特に長いですね。。サナギのとことかもっと長くなるのかもな。。
最後まで読んでくださっている方、ありがとうございます。
また次回もぜひお付き合いいただけますととても嬉しいです。
そして、「これ間違ってるよ、、!!」などありましたら、コメントやSNSなどでじゃんじゃん教えてください!
クワガタに関しては、ボクシング以上に好きだけの素人ですので、とてもありがたく頂戴いたします。
(追記2019/11/21)
今回の菌糸ビンを交換しました!
ではでは。