ちゃんと結果わからずに録画放送見れたけど、、ちょっと残念だったな。。
— インディー (@k_indiiii) 2019年7月21日
パッキャオ健在 サーマンに2-1判定勝ち https://t.co/WI9rzLU2Eh #boxingnews.jp #ボクシングニュース
キース・サーマン VS マニー・パッキャオ
(引用元:Keith Thurman takes a punch from Manny Pacquiao during their WBA... ニュース写真 - Getty Images)
◯結果
・「パッキャオ判定勝利」2−1(115−112 ×2、113−114 ×1)
・インディー採点「パッキャオ判定勝利」115−112
私インディーの予想は外れました。。と、同時に、残念な気持ちでいっぱいになりました。
サーマン選手が好きだったからです。。
判定の結果に異論はありません。
まあ、結果はちゃんとパッキャオやと思った。さすがにサーマンにはつけれんかった。 pic.twitter.com/ylExZqxeLU
— インディー (@k_indiiii) 2019年7月21日
サーマン選手が勝つと思っていたので、結果的に予想は外れましたが、接戦になる予想は当たりました。
ゴングが鳴り、異様なざわざわ感が漂う会場の中向き合う二人。(テレビ見てて初めて感じる会場の雰囲気でしたが僕だけ?)
まず訪れた予想外の展開が1R目、サーマン選手のダウンです。フラッシュダウンでしたが、あれには驚きました。
間違いなく油断だと思います。なめていたというよりは、3つ目の右が思っていた以上に伸びてきたという感じです。2つ目の左ボディストレートに意識が行ったのもありました。
要するに、パックマンしてやったりだったってことです。
サーマン選手は試合前から煽っていましたが、試合に向けての準備、そして試合中は気を抜くはずがありません。
しかし、その対策を前半からパッキャオ選手が超えてきてしまったので、サーマン選手は焦ってしまいました。
2R時の打ち合いの攻防でもパッキャオ選手のパンチの回転が思った以上に速かったせいか、サーマン選手はいつものように自分はもらわずに当てるということができませんでした。
相手がちょっと気を抜いた隙を攻めるのもパッキャオ選手の方が一つ上手。サーマン選手の方が上手いと思っていたのですが、ずっと待ちの姿勢で、覇気が感じられませんでした。ここもかなり意外でした。
そのまま前半はパッキャオペースでした。
右フック、上下の打ち分けで、全盛期を感じさせるほどでした。ワンツースリーの右とかまさにです。サーマン選手はこの勢いを止められませんでした。
鼻血出したり元気のない表情を浮かべたりと、「あー、このまま持ってかれるのかなー」と思っていたのですが、ちょうど7Rを境に人が変わったようにペースを取り戻したサーマン選手。
急にサーマン選手らしさを取り戻し、本当にジャッジ泣かせの試合になりそうな予感がしたまま迎えた終盤10R。決定的なシーンが訪れました。
サーマン選手がパッキャオ選手が流れで何気なく放ったジャブからの左ボディをもらい、苦悶の表情を浮かべて逃げ回りだしたのです!
逃げながらも呼吸しやすいようにマウスピースを自分から取り出してしまうほど効いていました。
パンチをもらった瞬間なんか、時が止まったかのように棒立ちになって、パッキャオ選手もレフリーも、「ど、どした!?」って心配になるぐらいの”OneTime”でした笑。
せっかくペースを取り返し始めていたサーマン選手は、結果的にこのラウンドを落としたことが、あとあと判定に響いてしまいました。
これでペースがパッキャオ選手ペースになる、と思いましたが、そうはならないのがボクシングトップ戦線の面白いところ。
意外にもパッキャオ選手の勢いは伸びず、サーマン選手も巻き返し、続く11,12Rは、再び接戦を繰り広げました。
そして、迎えた判定結果は、スプリットでパッキャオ選手に。
ギリギリの判定結果だったことから、1R、そして10Rが、この試合の決め手になったことがわかります。そのラウンド内だけでなく、その後の勢いさえも変えてしまう部分でした。
たった何発かのパンチで全体の勢いも変えてしまう、ボクシングは一瞬の”OneTime”(たぶん使い方違うしウザくてすんませ、、)がとても大切であることを再認識できた面白い試合でした。
ちなみに、どっちが衰えたって話は、全く関係ないでしょう。その話を出すなら、パッキャオ選手は全盛期を過ぎてますし、サーマン選手はブランク明けということで、トントンだと思っちゃいます。
・パッキャオ選手の今後
ここにきて、勢いが増してきたフィリピンの英雄パックマン。純粋に凄すぎです。バケモンです。
しかしながら、体力的な衰えは間違いないでしょう。リングインの際の身体のハリも感じられませんでした。
中盤までペースを握っていたのに、後半明らかにスタミナ切れで失速してましたからね。前半のままのステップで攻め込めばよかったのに、足が完全に止まってました。
こればっかりは仕方ないですが、代わりに抜群のキャリア経験で対応力が増してきている気がします。
パッキャオ選手ほど、強敵と戦った経験のある現役選手はいませんから、新たなスタイルを活かして、僕たちが思っている以上の偉業を成し遂げていくのかもしれません。
さらに、今のパッキャオ選手には、勢いのあるPFP上位の選手とは全然違う雰囲気があります。次元が違うというか、人として一つ違うフェーズにいます。
自分のために戦う、という様子を微塵も感じません。国のため、国民のために、身体を張り続ける修行僧の雰囲気を感じます。
何を言われても動じない。勝っても負けても笑顔。
解説のジョー小泉さんが、「フィリピンのパッキャオ党の党首だからお金がかかる。そのために戦うのがモチベーションかもしれないですね。」ということを言っていましたが、確かにそんなことしてたらそりゃ稼がないといかんと思うだろなって思います。
プロボクシングの世界戦のファイトマネーをそんなのに使う選手っています?笑
いつからボクシングを副業的にしたんだよって。
そこらへんの選手とは一線を画した存在です。
今後のビッグマッチは、全盛期とか関係なく、生まれ変わった新パッキャオ選手として、試合を楽しみに見たいと思います。
・サーマン選手の今後
この敗北で、インディーのウェルター級トップ3から陥落してしまったサーマン選手。
長いブランクから空けてこれからぶいぶいいわせていくんだろうなって時だったのに、とても残念です。。
これからも面白い試合は繰り広げてくれるでしょうが、無敗じゃなくなったという存在は大きく響くでしょう。
逆にこの敗北で、もう2名のスペンス選手とクロフォード選手とのマッチメイクはしやすくなったかもしれません。王者に挑む、挑戦者として。
同じPBC傘下のスペンス選手との対戦の方が近い気がします。
そうしたら、結局楽しみは減りませんね!
ウェルター級は例え1敗しても、それでキャリアが大ゴケするわけではないほど、粒揃いなのが面白いですよね。
まだまだ、応援してますよ、サーマン選手。
今回の最後のインタビューも素晴らしかったです。負けたのに清々しいインタビューでした!
最後に、改めて、、
メイウェザーってホントにすごかったんだな!
こんなバケモンたち揃いの階級で全勝トップだったのですから。
以上。
しかし、今回のWOWOWエキサイトマッチの実況解説メンバーは神でしたね。
とてもわかりやすかったです。
サーマン選手が鼻血出した時の村田選手が「鼻血出した時はカットマンにそれを止めてもらうから呼吸ができずインターバルが休めない」という経験者しかわからないことをおっしゃっていましたが、そういうとかめちゃ最高でした。
せっかくジョー小泉さんいるなら、サーマン選手がマウスピースを試合中に取り出した行為について良いか悪いか解説して欲しかったです。
しかし、この夏、秋はしばらくビッグマッチないなー。ブログ更新のモチベーションだよ笑
ではでは。