日本時間4/14に開催されたUFC236。
少々前の大会ですが、ミドル級暫定王座決定戦が大変面白い試合だったので、感想を書いていきたいと思います。
イズラエル・アデサニヤ VS ケルビン・ガステラム
(引用元:Israel Adesanya is embraced his coach after defeating Kelvin Gastelum... ニュース写真 | Getty Images)
◯結果
・「アデサニヤ判定勝利」3−0(48−46 ×3)
・インディー採点「アデサニヤ判定勝利」48−47
ミドル級で注目の新生アデサニヤ選手と、TUFで優勝経験のあるガステラム選手のミドル級暫定王座決定戦が行われました。
序盤は意外にも、ガステラム選手の方が攻め込む展開になりました。金網が無ければ、尻もちついていたであろうようなパンチももらっていました。
しかし、2R目の終盤にアデサニヤ選手の右カウンターをもらってダウンしてからは、一進一退の攻防が続きます。
そして、最終ラウンドの最後には、アデサニヤ選手が一方的に攻め込む展開となり、試合終了となりました。
結果は、おそらく最終ラウンドをアデサニヤ選手10-8とつけてジャッジ3名が同様の採点で48-46アデサニヤ選手でした。(各ラウンドの公式ジャッジを見つけられませんでした。。)
ガステラム選手の思い切りのいい踏み込みに、アデサニヤ選手が最初は対応できなかったものの、徐々にアジャストしていき、互いに最後は残った気力と体力の勝負となる名試合でした。
いやー、まさか、アデサニヤ選手が打撃戦で18センチも身長差があって追い込まれるとは思ってもいなかったです。
ガステラム選手の踏み込みに加えて、右フックが特に効果的でした。あれ、見えていなかったと思います。ボディ狙いも良かったです。
もう少しタックルも混ざれたら混乱させられるのでは?と思っていましたが、アデサニヤ選手の足技や懐の深さも考えると、難しかったのかもしれません。
とはいっても僕は、アデサニヤ選手が最初の方に攻め込まれていても、とりあえず耐えれてるし、これからは真剣勝負にならざるを得ないってことは、後半勝負適応力勝負、つまりポテンシャル勝負になるはずだから、その可能性を秘めていそうな方のアデサニヤ選手なら全然巻き返せるだろう、的な感じで思っていたのですけどね笑。
実際にはそこまで巻き返すカタチにはなりませんでした。思っていた以上にガステラム選手が強かったです。
しかしそれがアデサニヤ選手が更なるポテンシャルを秘めていることを発見させてくれたので、見る側からしたら大変楽しめました。
どんなポテンシャルの高さかっていうのは、実際にアデサニヤ選手の試合を見てご判断ください笑。言葉では説明できませんね。YouTubeでご確認を。
こんなユニークな選手いないので、是非次の試合が見たいです。統一戦を楽しみにしています!
ユライヤホール選手なんかとだったら超面白そうですね!
・もっとワンツー使ったら?
追い込まれたからこそ見えた戦い方で思ったことは、アデサニヤ選手はワンツーをもっと使った方が良いということです。
前回のアンデウソン戦でも、まっすぐのパンチ、ワンツーがけっこうヒットしていました。ただ、その時はアンデウソン選手の衰えのせいもあるのかと思っていました。
しかし、今回もワンツーはよくヒットしている、もしくは警戒心を与えていました。
独特な打撃を警戒されている中で飛んでくる基本的なコンビネーションに対応しずらいのか、リーチが長いためまっすぐが余計に伸びてくるのか、理由は両方とも考えられます。
ボクシングPFP1位の呼び声高いメイウェザーも、攻守ともに超人的な動きが目立ちましたが、攻める時はけっこうワンツー使います。(メイウェザーウォッチャーの僕が言うのでその通りのはずです!笑)
やっぱワンツーって、来るとわかっていても、実際に来たら嫌なもんなので、アデサニヤ選手みたいなユニークで強い選手こそ多用すると、より効果的なんじゃないでしょうか。
ちなみに、ワンツー以外は、インローも今回はよかったです。
追い込まれて小技が効かなくなった時こそ、こういう特別でないベーシックな打撃をどれだけ使えるかで、勝敗が別れてくるんだと思いました。
以上。
しかし、今のUFCの王者は華に欠ける気がするのは僕だけでしょうか。
マクレガー選手も負けちゃいましたしね。
なので、これからはアデサニヤ選手スターになれるかな、といったところでも注目できるでしょう。
ではでは。